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東京
2024/06/04
乳房再建とは?そして乳がん検診の重要性 ≪草野 太郎≫
くさのたろうクリニック院長
草野 太郎
出 身:熊本県 出身校:帝京大学医学部 何年生まれ:1975年 趣 味:最近はカリンバ演奏 経 歴:大学卒業後、形成外科を専門に学ぶ。昭和大学をはじめ、19年間各地で研鑽し、乳房再建や顎変形を専門とする。2019年にくさのたろうクリニックを開院。
目次
草野さんはどんなお仕事をされていますか?
乳房再建をメインとした形成外科・美容外科クリニックとして患者さんのニーズに対応できるクリニックを目指しています。昭和大学のブレストセンターで培った乳房再建の知識や技術に加え、高須クリニックをはじめとする美容外科で得た豊胸や乳房縮小、乳輪乳頭の手術などの多くの経験を持っています。この仕事を始めたきっかけはなんですか?
小さい時から比較的手が器用でした。それを活かした道に行きたいと思い、医師を志しました。子どもの頃に読んだブラックジャックに影響を受け、外科医に憧れがあったんです。 医学部進学後、造形に最も深く関与する形成外科を選択しました。 乳房再建の技術を身に着けていく中で、大学病院では行うことが難しい自費診療である脂肪注入といった乳房再建も行っていきたいと考え、独立しました。身内にも自営業が多く、潜在的に自分で何かしたいという気持ちもあったんです。お仕事をする上で大事にしていることを教えてください。
自分の家族にも同じように提供できるか否かを念頭におき、患者さんにご提案しています。余計なものは提案しません。本当に良いと思うもの、最終的に患者様にとって良い方向に向かうと思われるものをお話ししています。 現在日本人女性の11人に1人が乳がんと診断される時代です。何よりも大切なことは癌をしっかり治療するということです。それを差し置いて再建の話はできません。当院では乳がん検診も行っており、検診の大切さも伝えていきたいです。どんな患者様が多いですか?
乳がんの好発年齢である40-60代の女性が多いですね。毎年乳がん患者の1万人強が乳房再建術を受けると言われています。乳がん患者全体の中では1/9程度で、全摘除した人の中でも条件が整う人が行うことができます。 希望される方にはライフスタイルやライフステージに合ったプランのご提案をいたします。やってよかったと言われるとやはり嬉しいですね。見た目の問題なので、手術をするかどうかで生死が決まるわけではありません。 それでも僕の手術を受けて、失くしてしまったものが出来ただけで前向きに生きる手助けになったのならば医者冥利に尽きますね。お仕事を通じて、今後どんなことをしていきたいですか?
乳房再建はまだ認知度が低い分野です。少しでも多くの患者さんに、正しい知識をお伝えできればと考えています。 そして患者さんにより良いサービスをお届けし、少しでも皆さんのお役に立てることがあればという想いで治療にあたっております。 今後はコロナ禍で休止していた乳房再建セミナーも再開する予定です!僕の活動が形成外科の啓蒙や乳房再建術の認知度向上に繋がったら嬉しいです。インタビュー後記
乳房再建をメインに世の中の役に立ちたいという草野さん。がんを治す手術ではないけれども再建術にこだわるには理由がありました。失くしてしまったものをつくることで、患者様に喜んでもらい、患者様の自信に繋がる事をしている。確かに。私の周りにも乳がん罹患者がいますが、女性にしか感じられない悩みですよね。そこを解決する手段を提供できるくさのたろうクリニックに今後も注目です。
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