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2023/12/09

企業と伴走する公認会計士|川上拓哉

川上公認会計士事務所 公認会計士

川上公認会計士事務所 公認会計士 川上 拓哉 さん

1986年生まれ。川崎市宮前区在住。立命館大学経済学部を卒業後、みずほ銀行へ入行。公認会計士の資格を取得後、あずさ監査法人へ入社。2023年に独立し、川上公認会計士事務所を開業。趣味はランニング、筋トレ、サウナ。

企業の成長をサポートする

この仕事を始められたきっかけを教えてください。

大学が文系だったため、その分野でなれる専門職として『公認会計士』を目指していました。親戚に公認会計士がいて、そこそこ良い生活をしていたので、その印象もありましたね。公認会計士に、経営者のパートナーとして活動するイメージを持っていたこともあり、新卒では経営者と接点の多いと思われたみずほ銀行へ入行。学生時代から陸上の長距離選手として、実業団から声がかかるほど打ち込んでいたこともあり、持ち前の体力でしっかり成績を残すことができました。しかし5年経ち、決算書もよく分からないまま、ふわっとした話しだけで経営者をサポートしている“つもり”になっていた自分に気づき、急に仕事が怖くなることに。元々体育会系のため勉強が苦手で、コンプレックスすら持っていたのですが「やはり、きちんと勉強しよう!」と決意し、銀行を辞めて公認会計士の試験勉強に打ち込む日々をスタート。朝起きてから寝るまで毎日勉強を続け、何とか合格することができました。その後、あずさ監査法人へ入社。ライフサイエンス部門に配属され、製薬会社や太陽光、介護領域の法人の監査を担当しました。監査は、過去の数字が正しく書かれているかどうかをチェックするのが仕事です。波風を立てないことが正解とも言われ、感謝されることも少ない仕事でしたが、経営者のパートナーとしての力を磨くため、現場のトップである「主任」まで勤めました。その後、より経営者に近いパートナーとなるべく『川上公認会計士事務所』を立ち上げて独立。現在は、主に2社に深くかかわり、経営者のパートナーとして活動しています。

仕事の特徴はどのような点にありますか?

基本的な会社の会計業務は一通り行っています。銀行への資金調達の交渉に同席することもありますね。監査法人にいた経験を活かして、決算書の書き方に関するアドバイスも数多く引き受けています。これは「抜け道を探す」とか「ズルをする」ということではなく、税務署が決算書を見たときに、解釈を間違えたことによる意図しない指摘を受けることがないようにするためのアドバイスです。捉え方に幅のあるような言い回しを避け、誰が読んでも正しく理解してもらえる文章にすることで、グレーゾーンが無くなるため、経営者にも好評ですね。現在は、経営者のパートナーとして活動すべく、週に数日ほど会社へ出向き、会計業務に関わりながら会社の状況を把握するように努めています。監査法人にいたときよりも、取引先が身近に感じられ、気づきも多いため、非常にやりがいを感じますね。

社内にいる公認会計士

どんなお客さまからのご相談が多いですか?

前職の配属先では『医療機関』『介護業界』との関わりが多くあったことから、医療法人の会計に関わることは多いですね。30~40代と自分に近い世代の歯科医と内科医は特に多いです。企業に入り込んで会計業務を行うスタイルを取ったことで、社内の打ち合わせに参加する機会も増えました。経営会議などは、これまでに参加する機会はなかったので、なかなか新鮮ですね。また、これはお客さまではありませんが、同じ公認会計士の資格を持っている人から「どうやったら、企業に入って、経営者のパートナーとしての活動ができるのですか?」と、聞かれることも増えました。私は、実体験から公認会計士は、企業の外からではなく中にいて活動する方が好ましいと考えているため、自分の経験やノウハウについては積極的にお伝えするようにしています。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。

常に“企業と同じ方向を向いて、伴走できる公認会計士”であるよう心掛けています。さまざまな企業を見ていて感じていることですが、会計に関わる部署にエース級の社員が配属されているケースはほとんどありません。仮にベテラン社員であっても、最新の会計や税務署の見解に関する知識を持つ人は皆無で、会社のルールや業界の商習慣に詳しいだけという人がほとんどです。企業会計は単なる数字の報告や管理ではなく、新規で取引や投資を検討する場合の判断材料にもなります。また社内だけでなく、社外から見られた時にも同様に判断材料として活用されていることから、企業会計は会社の看板の役割も担っていてとても重要ですね。企業会計は、会計の社員を一人雇用するよりも、公認会計士に週2~3日ほど来てもらう方が、コストは下がり精度を高められます。これからも企業の会計レベルを底上げし、企業のパートナーとして同じ方向を向いて伴走し続けます。企業内で伴走する公認会計士に興味を持った同業の方ともつながりたいので、お気軽にご連絡ください。

インタビュー後記

銀行から監査法人と活動のフィールドを広げてきた川上さん。経営者のパートナーとして活動すべく、独立起業を次のステージに選んだ。企業の内側にいるからこそ見える会社の改善点や可能性を、公認会計士の目線からアドバイスできることは非常に貴重。これからも企業と同じ方向を向いて伴走すべく、ビジネスの上流へ向かって入り込んでいく。

お問い合わせ

名前:川上公認会計士事務所
住所:神奈川県川崎市宮前区土橋4-3-8-103
電話:090-9016-3990

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