医療と行政連携の必要性と訪問診療について≪諸岡 真道≫

出 身：埼玉県さいたま市 出身校 昭和大学医学部 生まれ：1988年 趣 味 ：カラオケ・ゴルフ・旅行 経 歴:1988年さいたま市生まれ。私立栄東高校卒業、3年間の浪人生活を経て、昭和大学医学部医学科入学・卒業。研修医終了後に日本の医療に疑問を抱き、アフリカやカンボジア等の発展途上国でボランティアをしながら世界一周。2019年に日本赤十字社医療センター救急科に入職。同年に政治家になることを考えるようになり、NPO一新塾に入塾。 コロナ診療に従事し、3年間の後期研修を終了したのち、2022年4月にあさがおクリニック副院長（渋谷区笹塚）就任。2023年救急科専門医取得。 現在は、吉川院の院長としてクリニックを運営しながら、訪問診療に従事しています。

諸岡さんのお仕事はなんですか？

訪問診療のクリニックを院長として運営しています。自宅にいながら適切な医療を受けられる在宅医療という形で、患者様やサポートする方々の負担を少しでも小さくすることを目的としたクリニックです。診療上の様々な場面において、患者様の身体や日常生活への負担を低減し、治療を続けられるようサポートしています。

この仕事を始めたきっかけは何ですか？

不公平なことが嫌いで、「世の中を少しでも公平にしたい」と子どもの頃から思い、政治家という仕事に興味を持っていました。まずは目の前の人たちの力になりたいと世の中に貢献できないと考え、政治家になる前に医師になって困っている人の力になりたいと思い医師になりました。病院に勤めているときに多くの患者様の看取りを経験する中で、在宅で本人の望んだ形の看取りの環境をつくりたという様になりました。日本赤十字社医療センターで救急科の同期と、クリニックで診療・運営をしています。

お仕事をする上で大切にしていることは何ですか？

本人の価値観を重視することを大切にしています。価値観を一言で表すのは難しいですよね。人生の最後に自分はどうしたいのか、何を求めているのか…。よく話を聞いて、価値観に沿ったサポートをしていく必要があります。ぎりぎりまで家で過ごしたいのか、施設に入るのか、病院なのか、お金の状況も含めてどこを選ぶのか。みなさまそれぞれに歩んできた人生があり、価値観も三者三様。対話を重ねながら価値観と現状のすり合わせを行い、よりよい環境を整えていきます。医者には話せないことや、家族には話せないことなどがあるため、自身で実践するだけでなく勉強会も行っており、看護師さんやヘルパーさん、地域の方などの色々な視線からのアプローチとその共有が重要で、地域全体で支えることを目指しています。

どんな患者さんの相談が多いですか？

病気や怪我で外出ができなくなり自宅でのケアが必要な方、癌で緩和ケアを検討し始めた方など、入院を希望されず、自宅でのケアを望まれる方が相談されます。

今後、お仕事を通じてどんな事をしていきたいですか？

クリニック・訪問看護・オンライン診療に取り組みつつ、行政に入ることで、30年間必要とされながらも実現出来ていない地域包括ケアの実現を目指しています。患者さんを支えるためには医療福祉だけでは限界があります。地域や区の職員、民間で連携していく必要がありますが、どこのエリアでも実現はしていません。そのモデルを作っていきたいと思っています。今は勉強会や地域教育を行いながら、医師会や看護協会、ケアマネ、ボランティアと繋がりを作り、下準備をしているところです。医療従事者が楽しく余裕をもって仕事ができて、患者さんや地域の方々も幸せになれたら一番良いと思っています。そのためにも、区議選に出馬予定です。病院と行政、NPOの連携を強化させることで、心身の健康を包括的にサポートする仕組みづくりをしていきたいです。