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2024/11/22
これからの福祉業界と看護師の働き方
MEDI株式会社代表取締役 株式会社SULIFE
知念 杏菜
出 身:愛知県 何年生まれ:1995年 趣 味:犬のお世話、ゲーム、ゴルフ、ギター 学 校:愛北看護専門学校 経 歴:専門学校卒業後、総合病院の血液内科に勤務し、その傍らでFPや公認心理士の資格を取得。退職後は訪問看護や福祉系会社の営業職を経験。25歳の時に、元職場の上司と福祉会社を起業し、副代表となる。グループホームを立ち上げ、6施設まで拡大した。2023年には、自身の会社を立ち上げた。
どんなお仕事をされていますか?
現在2つの会社を経営しています。一つは福祉系の会社で、もう一つは看護師の転職サイトを運営する会社です。 福祉の会社では、精神・知的障がい者のためのグループホームを経営しています。それだけではなく、短期間で拡大できた業績があるためグループホームの起業を目指している方やスタッフに対する研修も手がけていこうと思っています。 もう一つの会社では、看護師転職サイト運営のほか、看護師で起業したい人へのコンサルや公認心理士の資格を活かした自己分析シートを用いて強みを見つけるお手伝いをしています。 看護師は、一般企業と異なり自己分析をする機会がほとんどありません。内省をするタイミングがなく現場を離れた方が、自分の強みに気づかず起業すると、うまくいかないことも多いんです。そこでまずは強みを見つけて、それを活かしたサービスができるようにサポートしているんです。どんなお客様が多いですか?
福祉の会社では、グループホームを経営しておりスタッフの研修をしていきたい方や、これから起業してグループホームを作りたい方からの相談が多いです。 転職の会社では、転職を考えている方、看護師を辞めて起業したい方からの相談が多いですね。 看護師は、良くも悪くも常に求人が大量にあります。転職しやすい分離れやすく、働き方も多様化してきているんです。そのため求人の内容も多岐に渡っており、その方に寄り添いながら転職をお手伝いができるようにしています。このお仕事を選んだきっかけを教えてください。
福祉の会社は先輩に誘われたからというのが正直なところです。誘われた時は25歳で、急性期しか経験がなかったのですが、挑戦してもいいかなと思いました。直感を大事にしていたので、迷いはありませんでした。 両親には事後報告だったのですが、ずっと反対されていました。半年くらい前に、私の職業を聞かれたときに経営者と答えるようになったと言われて、やっと認めてもらえて嬉しかったですね。 新たに始めた転職の会社は、病院勤務時代の辛かった経験がきっかけです。働き始めて2年目が本当にしんどくて。夜勤に行くたびに自分の身体と心がそぎ落とされるような感覚でした。 血液内科だったのですが、どれだけ看護しても患者さまが治ることはないんです。完全には治らず、時期はそれぞれですが最終的には亡くなってしまう方ばかりでした。お看取りが続くと精神的にもきつかったですね。 常に患者さまファーストでやっていて、そんな私たちのケアは誰がしてくれるんだろうと思ったんです。誰もしてくれないんだったら、私が第一線で働いている看護師の看護をしようと思い、その頃から何か事業をやろうと決めていました。 また、患者さまから経営者に向いていると言われて、「やりたいことは全部やっちゃいなさい!」との言葉にも背中を押されたんです。FPや公認心理士、営業職などさまざまな経験を積み、2023年に会社を立ち上げることができました。理念、信念(お仕事をする上で大切にしていること)を教えてください。
福祉の会社の理念は、『安心、安全、あなたのために』です。病院やグループホームで、患者さまや利用者さまの気持ちがおいてけぼりになりやすいと感じています。だからこそ、利用されている方、ご家族のためにみんなで支援していることを忘れないように、この理念を掲げているんです。 転職の会社は、”日本中の看護師をハッピーにしたい”という想いが込められています。いろんな立場、年齢、ライフスタイルがある中ですべての看護師が、看護師で良かったと思えるようにしたいんです。子ども達にも、看護師は良い仕事なんだと伝えたいですね。 大きな目標ですが、沖縄から北海道まで日本中の看護師がハッピーになったらいいなと思っています。お仕事上の課題(欲しい情報や、人脈など)はありますか?
グループホームを運営したい、起業したい、独立したい方がいたらご紹介いただきたいです! 働いている看護師さんの生のお話を沢山聞きたいです! 特に転職やセカンドキャリアに迷っている方など紹介していただけると嬉しいです!仕事を通じて、今後どんなことをしていきたいですか?夢やビジョンを教えてください。
・福祉業界で働くってかっこいいって思ってもらえるような会社にすること。 ・看護師さん達が自分らしく働けるような手助けができる会社にすること。インタビュー後記
若くして2社を運営している杏菜さん。とてもやさしい笑顔で癒されましたが、内側に秘める熱さはさすがです。ご自身が経験してきた来苦しさや疑問を解決するために始めた事業ということもあり、想いはとても強いです。看護師さん達を応援しているので、今後も楽しみです。
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