ARTICLES
PICKUP
子育て
東京
表現力
2023/11/15
世界中に、生きやすい人・自信を持って生きる人を増やしたい≪大門 まき≫
株式会社trippi代表取締役
大門まき
出 身：広島県 出身校：東京アナウンス学院舞台俳優コース 何年生まれ：1980年 経歴：高校までを地元で過ごし、高校卒業後、東京アナウンス学院舞台俳優コースに入学。その後、演劇集団円演劇研究所に入所。厳しい試験を潜り抜け、200名中4名の劇団員に昇格。1年目から主役に抜擢され、年間3本の舞台作品に出演をする。その他多数の映像作品にも出演。その傍らで歌や話し方、バレエのスキルを磨き、27歳で自分の次の生きる道を模索し、現在の会社の前身となるクリエイティブグループを立ち上げて活動。形を変えて現在の株式会社trippiとなる。
目次
大門さんのお仕事は、どんなお仕事ですか？
話すのが苦手な子、自信がない子に自信を持たせて話せるようにするのが仕事です。トリッピーキッズは、2012年に立ち上げた表現力スクールです。知識や技術をためこむのではなく、それを使って他者とコミュニケーションできる子どもを育てます。レッスンを重ねていくことで自信がつき、家族以外にも自信を持って話ができるようになります。
この仕事を始めたきっかけは何ですか？
27歳の時、このまま女優を続けるのは違うかなと感じて。この世界で生きていくためには相当な覚悟が必要ですし、他にやりたいことがあるのではと考えたんです。自分でお仕事をしようと得意のコミュニケーション力を活かし、デザイナーの友達と組んでデザイン会社を始めました。深夜に納品を待ちながら、元々は子ども達が楽しんでくれるステージを作りたくて演劇の世界に入ったことを思い出して、クリエイティブグループを立ち上げました！漫画家の先生や音楽のプロに依頼しつつ、自分でストーリーを練ってお話を一本作り、百貨店や住宅展示場で上演するように。その中で、挨拶のしない斜に構えた子どもがいました。今まで過ごしてきた芸能の世界では挨拶必須だったので衝撃的で。隣のお母さんも同じ感じで、無意識に親と全く同じになってしまうんだと学びました。そこで挨拶ができる子、誰とでもコミュニケーションが取れる子を育てる教室を開こうと決心したんです。お仕事をする上で大切にしていることは何ですか？
子どもや、そこにいる人を笑わせることです。来ていただいたからには笑って帰したいですね。もともとの俳優業も楽しませるお仕事なので、通じるものがあると感じています。また、あいさつした瞬間から相手を安心させる雰囲気作りも大切にしています。こんにちはと言った瞬間に、『この人大丈夫だ』と感じてもらえるように意識しています。会社の理念は、『子どもの心を豊かに』です。自分で満足して、自分の人生を生きてほしい。幸せだなと思ってほしい。満足するには、選択させることが大切だと思っています。最近は親が全部決めてしまい、選択する機会が与えられない子どもも多いと感じます。でも何かを自分で決めて掴み取ることは気持ちいいですよね。その体験をさせることで自信、自立心や自己肯定感、話す力が全部身に付くんです。
どんな相談が多いですか？
上手く話せない、発達障害の診断が付くわけではないけれど、周りと比べて発達が遅いのでは？という相談・心配が多いです。通常学級に行っているけれど苦労していて、親もどこに相談していいかわからないんですよね。行政がやっているところには行きづらいという声もよく聞きます。友達が少なかったり、挨拶ができなかったり、自分で発信ができない子のお母さん達が、調べたり口コミで聞いて辿り着いてくれています。習い事のカテゴリでやっているのでハードルも低いのではないかと思います。今後、お仕事を通じてどんな事をしていきたいですか？
世界中に、生きやすい人・自信を持って生きる人を増やしたいです。 そのためにも、全国に先生となる人を増やして、どこでもこの教室を体験出来るようにしたいです。飛行機に乗って通う方もいるので、もっと手軽に受けられるようにしなければと思っています。今度はyoutubeチャンネルも開設予定です！ 子どもが学校に行った時に周りに話しかけたくなるような、親もおすすめできるようなyoutubeチャンネルを目指しています。様々なプロが、これまでの芸能の繋がりで揃っているので、良いものが出来る予感にワクワクしています。楽しみにしていてくださいね！
インタビュー後記
大門先生と初めてお会いしたのは、企業研修の講師をされている会でした。私は受付をやっていたので、画面越しでしか見ていなかったのですが、参加者がなんとも楽しそうで、先生が言葉を発信するたびに周囲が明るくなるようなイメージでした。大門先生の目を見ると、吸い込まれるような感覚ですw。私には2人娘がおり、長女は人前で話せない子でした。発達未熟としてカウンセリングを受けるように指示もされました。当時、夫婦ですごく悩んだのですが、大門先生に会っていたらもっと早く楽になったのだろうな・・・と思いました。我が家は時間が解決しましたが、そういった悩みはなかなか周囲には言えないもの。このような表現力教室が周囲に広がったら、救われる家族がとても多くなると、実感しています。なので私はこの大門先生の活動を全力で応援していきます。
おすすめ記事
PICKUP
さがす
RESEARCH