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2023/12/09
喘息の本質に向き合う|峯村静恵
ACSYS UN 代表取締役 国際中医専門員 登録販売者
1970年生まれ。喘息とアトピーに苦しみ、学校を休むことの多い幼少期を送る。社会人になってからは生理痛に悩まされ、病院の対処療法ではあまり改善が見られなかったことから一念発起し、漢方の道を目指す。2003年に独立し、ACSYS UNを設立。カウンセリング相談数は57,000人を超える。「38歳でも妊娠力が高まる!最強の妊活」(KADOKAWA)など著書多数。
喘息にならない身体を手に入れる
この仕事を始められたきっかけを教えてください。
子どもの頃からずっと喘息持ちでした。夜に一晩中喘息が止まらず「死ねれば何て楽なんだろう」と思ったことは数知れずあります。最近になって生まれつきの肺奇形である『肺分画症』を患っていたことも分かったのですが、当時は何をしてもすぐにバテてしまい、目の前の人が咳をするだけで風邪をうつされるくらいでしたから、非常に病弱でしたね。そんな身体なので、当然電車にも気軽には乗れません。高校を卒業してすぐに、宅地建物取引士の資格を取り大手不動産へ事務員として入社しましたが、残業の続く日が多く、ついにはお風呂で血を吐いてしまい「毎日働くのは難しい」と考えるように。幸い実家が自営業で薬局をやっていたこともあり、そのインターネット販売部門の立ち上げを手伝う形でこの世界へ飛び込みました。その後、業績が順調に伸びてきたこともあり、インターネット販売部門を独立運営するために、2003年に株式会社ACSYS UNを設立。医薬品販売業の資格を取り現在に至ります。中医学(数千年の歴史を持つ中国伝統医学)を学び、国際中医専門員として活動中。一般の病院の検査では分からない体調不良を、漢方の知恵で対処しています。
仕事の特徴はどのような点にありますか?
自分も本当に辛かった「喘息」についてカウンセリングを行い、症状を抑えるために変えるべき生活習慣のアドバイスと、症状に合わせた漢方薬の提供を行っています。通常、病院に行くとステロイド薬を処方されます。苦しい時にはとても助かる反応が早いお薬です。一方で、ステロイド薬は利用回数が増えるたびに効果が弱まるケースがあるのです。そうなると医者は「薬の量を増やしましょう」と言いますが、それでは薬の量が増え続けるだけで、根本的な解決にはなりません。ちなみに、私の同級生には喘息で亡くなった人がいます。ステロイドを継続利用していました。対症療法に加えて生活習慣を変えることで“喘息の根本から対応”することが必要だと考えます。カウンセリングの流れとしては、まず「舌」「顔」「体型」について写真を送ってもらい、次に生活習慣をヒアリングすることで、喘息の原因を探ります。全て電話やオンラインでのやり取りをしているため、日本全国どこにお住まいの方であってもご相談いただけますよ。お客さまには、まず食生活の改善のうえ、漢方薬を使って体内のバランスを整えていただきます。症状にもよりますが、1週間~1ヶ月ほど後にメールや電話などでその後の状況の報告をしてもらい、改善度合いに合わせて、追加で食生活などのアドバイスをしています。ここまででお気づきの通り、喘息の原因の多くは食生活や生活習慣にあります。特に子どもの喘息の原因になりやすいものが「甘い飲み物」や「乳製品」。おやつで甘い物(果物を含め)あげているか振り返っていただきます。ついついあげたくなってしまう気持ちもわかりますが、それによって喘息を引き起こし、生きていることが幸せに感じられないほどのつらい思いをさせてしまう可能性があることを忘れないでください。
日本全国からの相談に対応
どんなお客さまからのご相談が多いですか?
電話相談は日本全国から来ています。一晩中止まらない咳に悩むお子さまを持つ親御さんや、1日中まったく咳が止まらない高齢者の方のご家族など、年齢も幅広いですね。症状に合わせて、定期的な連絡を促しています。お薬がなくなりそうになると、お客さまからメールや電話が入り、相談をしてお薬を渡します。繰り返しになりますが、喘息に本質から対応するには食や生活の改善が欠かせません。「何を食べたか」はもちろん「そこに何の材料が入っていたか」「何時に寝ているのか」まで聞くことがあります。いずれ症状が改善して、私のカウンセリングを卒業したあとも、健康でいられる食生活を続けてもらいたいので、ここにはかなりこだわります。喘息の他にも、私もかなり悩まされた「生理前後の不調」については、かなりの経験と症例を持っているので、相談を受けることが多いですね。
仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
とにかく“本質から対応する”ということですね。喘息についてステロイド薬を使った治療だけでは、本当に対応できているとは言えません。一方、多くのお客さまを抱え、限られた時間内に対応しなければいけない大きな病院で一人ひとりの食事内容、生活スタイル、おやつなどの嗜好品をヒアリングするのは難しいという現実もあります。そこで私は、病院では拾いきれない日常生活の細かい習慣に踏み込んだ診察を常に意識。正直、私の食事指導はかなり厳しいですよ。子どもの望むままにアイス・グミ・アメなどの甘いものを与えていた親御さんには、「これ以上は買ってこないで!!」と指導するなど、ダメなものには「ダメっ!!」と強く言います。少し症状が良くなったからと言って与えてもいけません。厳しいようですが、それによって「喘息」の苦しみから解放されるのであれば、子どものためを思って本気で取り組むべきなのです。「喘息」に苦しむ人は日本全国にたくさんいます。私のカウンセリングや発信により、そのすべての人の苦しみを本質から取り除くことができると嬉しいですね。
インタビュー後記
峯村さんの声は大きく良く通る。そこには、喘息で苦しんでいた面影はない。すでに『漢方体験.com』の東京エリアでは、体験談コメント数が断トツのNo.1であるものの「もっと多くの人に対応したい!」と意気込む。喘息に悩まされている人は、すぐにカウンセリングを受けることをおススメする。
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