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2023/12/12

広い世界の中で楽しく生きる|成田茜

UI・UX / WEBデザイナー

UI・UX / WEBデザイナー 成田 茜 さん

1995年生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、福利厚生関係を扱っているSaas系企業へ入社。海外などどこでも働けるノマド暮らしをしたいと考え2020年に退職 & 独立。緊急事態宣言による渡航制限が解除されたタイミングで、仕事のため『ジョージア』へ出国。以降、54ヶ国を旅しながら仕事を行なう。趣味は、旅・サウナ・シーシャ・卓球。

ワーケーションで世界を巡る

この仕事を始められたきっかけを教えてください。

学生時代に自分でお金を貯めて、地中海にあるマルタ島(マルタ共和国)へ留学したとき「世界は広い!」と強く感じることに。アジア人がほとんどいない中で、つたない英語でも世界中の老若男女問わないたくさんの友人ができたことで「いつか必ず世界を旅しながら暮らしたい」と考えるようになりました。大学卒業後は大手企業へ入社したものの夢への想いは変わらず、本気で海外を目指したいと考え、2020年に退社。その直後、緊急事態宣言により渡航の制限がかかり出国することができなくなったことをチャンスに変え、興味あったデザインの勉強を始めてフリーランスデザイナーとして経験を積みました。仕事に絡めて日本全国47都道府県を制覇した日本でのノマド暮らしを経験できたことで、日本の良さを再発見できたことは非常に良い経験になりました。そして2022年より、次はノマドを作る側の仕事の依頼を受けジョージアへ出国。以降、世界一周とも言えるアルメニア、トルコ、ブルガリア、リトアニア、ラトビア、エストニア、フィンランド、スウェーデン、デンマーク、スイス、ポルトガル、フランス、モロッコ、エジプト、イスラエル、ヨルダン、ギリシャ、韓国、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、ラオス、アメリカ、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、南極、ボリビア、チリ、ペルーでワーケーション兼ノマド暮らしを行いました。いつからか、Zoomで打ち合わせをするたびに、私が毎度違う国にいたので「今日はどの国にいるの?笑」というアイスブレイクが定番でした。もちろん仕事はだいすきなのでそのための努力は惜しまず日々真剣に取り組みますが、せっかく旅をしているので、ここでしかできない経験や体験も楽しんでいました。訪れた土地の文化に触れるため、観光地だけでなく、地元の街に繰り出して、世界中の人と友達になり、その国をなるべく多く体感しています。

仕事の特徴はどのような点にありますか?

場所に捉われずに仕事ができる『UI・UXのデザイン』『WEB制作』を行っています。前職では営業職を経験していたこともあり、ユーザーとセールスの両方の視点で仕事に関われることは大きな特徴です。ユーザー目線での使い勝手はもちろんですが、作って終わりではありません。セールス目線で実際に使われ続けてもらえる導線になっているかどうかを非常に意識しています。営業のときの思いや気づきが、今の仕事にかなり活かされていますね。

海外と日本の橋渡しをしたい

どんなお客さまからのご相談が多いですか?

最近は『UI・UXのデザイン』は、業務委託として企業の中のデザイン部署に関わるなど、Saas系のベンチャーや老舗和菓子屋を営んでいるD2C系企業にもジョインしています。『WEB制作』は、企業や個人など大小さまざまな案件のご依頼をいただいています。ワーケーションでできた同業の仲間がいるため、案件ごとにチームを組んで対応しています。海外からのご依頼もいただいています。その国の文化に合ったものを制作するためにも、なるべく渡航するようにしています。エンジニアさんとのやり取りは英語が多いですね。最初は戸惑うこともありましたが、今では無料の英会話だと思っています笑。最近では、海外進出を目指す日本企業からのご相談も増えています。私の海外で得た知見が、みなさんのお役に立つことはとても嬉しいですね。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。

仕事を含めて“人生を楽しむ”ということですね。会社を辞めるとき「渡航制限で海外に行けないなら辞めないでいいのでは?」とたくさんの人に言われましたが、あのときに決断して、一歩踏み出したことが、本当に良かったと思っています。また、日本のパスポートは、外国の人に『ラッキーガチャ』と呼ばれています。これはパスポートのみで渡航可能な国が189ヶ国もあり、どこにでも気軽に行けることからついた呼び名です。しかし、私が行く国で日本人に会うことはそう多くはありません。「未知の国は怖い」という人もいますが、どの国も本当にすばらしく良いところばかりなので、是非若いうちに行って欲しいですね。数日間、日常から離れた環境に身を置き、いつもと違った体験を楽しむことを『リトリート』といいます。今後は海外でリトリートやスキル育成系のイベントを企画して、日本人が渡航するきっかけをつくりたいです。また、海外ではノマドワーカーが増えていますが「日本は長期滞在が難しい」と口をそろえて話しています。国のルールが変わらなければ難しい部分もありますが、日本の良さを海外の人に知ってもらう良い機会になるため、今後は海外の人を日本に受け入れるコリビングの運営などもしていきたいですね。これからも、一度きりの人生を全力で楽しみます。

インタビュー後記

「茜さす」など、和歌において明るさを強調する枕詞を名前に持つ成田さん。その名の通り、いつも明るく元気に満ち溢れており、その輝きはワーケーションを重ねるごとに増していく。日本では考えられないような海外トラブルを乗り越え、世界中の人と文化に触れる彼女は、これからも人生を楽しみながら成長し続ける。

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名前:成田茜

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