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2024/01/28

区民を代表して声を届け、政策立案。不正は徹底追及し闘う議員であり続ける|田中優子

世田谷区議会議員 無所属

世田谷区議会議員 無所属 田中優子 さん

1959年生まれ。中央大学杉並高校、東京女子体育大学を卒業後、町田市立真光寺中学校教諭。夫の海外赴任に伴いタイにて大学の日本語学科講師を経て、帰国後はタイ語講師&日本語講師として活動。1999年に世田谷区議初当選。以後連続7期当選。趣味はダンス(ソウル・タップ)、ゴルフ、星空鑑賞。

安心して生活のできる世田谷区へ

今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

元々は政治には全く興味がなかったんですが…きっかけは、子どもができて保育園に入れようとしたとき。当時は保育園が不足していて、子どもを預けられるかどうか本当に不安でしたね。私だけの問題ではなく、周りのお母さんたちも同様の不安を抱えていたことから、「これでは、安心して子育てと仕事の両立はできない!」と強く感じ、どうにかしなくては!と考えるようになりました。

同時に、子育てをきっかけに自然素材で安全な食べ物を取り入れる生活をしようと考え、『生活クラブ(生協)』を活用していた時期でもあり、当時、生活クラブが関わっていた政治団体『生活者ネットワーク』の活動を応援していました。

『生活者ネットワーク』では、議員の「ローテーション」という独自のルールを作っていて、所属議員(代理人)の任期は2期~3期と決まっています。ちょうど前の方の任期が終わるタイミングでお声掛けいただき、夫の後押しもあり、1999年に初出馬。支えてくれる仲間とみなさまのご支援で当選することができました。

2期目からは、『生活者ネットワーク』とは距離を置くことになりましたが、無所属の世田谷区議会議員として7期目を迎え、区政に携わっています。同期当選の議員は16名いましたが、現在では4人のみです。これからも世田谷区のために尽力していきます。

現在は、どのような活動をされていますか?

初回当選時は子どもが小さかったことから『子育て支援』、教員経験があったことから『教育問題全般』などを政策に掲げ、その後は『自殺対策・ギャンブル依存症対策・ひきこもり問題』『首都直下地震に備えるための減災対策』『男女共同参画・ジェンダー問題』『障がい児者支援』『ごみ問題』『緑政策』『世田谷のブランド力を生かした街づくり』など、様々な区内の問題に取り組んできました。

20年以上前ですから、それぞれ全く何も整備されていなかったり、僅かな支援だけだったりで、まさに一つ一つ手探りの状況ながら、改善に向けて日々取り組んでいました。現在は、他の議員の皆さんたちが、例えば『子育て支援』であれば、現役の子育て中の議員が熱心に取り組んでいますし、『自殺対策』など、当時、私しか取り上げていなかったことが、今では多くの議員が議会で発言するようになったりしているので、私の方でここ数年、力を入れて取り組んでいることは『区政のチェック』ですね。24年以上、区議会議員として活動してきたことで、区政全体を見渡したうえでの、税金の無駄遣いや、区政と区民の考えとのズレに気づくことができるようになりました。

改めてお伝えすると区議会は区政の「チェック機関」でありますから、区の予算を提案する大きな権限を持っている区長に対し、是々非々で判断しています。「区長の決めたことが、本当に区民のためになっていることなのか?」を常に考え、良いことは良い、悪いことは悪いと公平な判断のうえ、議会で指摘し、発信を行っています。ただでさえ「区議会は何をやっているか分からない」と言われがちですから、区民の生活を守る区政がブラックボックスにならないよう、これからも厳しい目でしっかりチェックしてまいります。

区民に必要なものを見極める

これまでにどんな実績をお持ちですか?

7期ほど議員を務めている中で、様々な問題解決や改善を提案・実現してきました。無機質で殺風景だった世田谷美術館の地階のオープンスペースを、オシャレなオープンカフェに変えたことも誇れる実績の一つです。キャロットタワー26階のスペースとレストラン改革も最初に実現しました(その後も改革が続き、現在の形となっています)。

直近数年の活動の成果としては、『多胎妊婦検診の補助回数の増加』『早期発見で子どもの視力を守るスポットビジョンスクリーナーの導入』『民生委員の待遇改善』『町会自治会に課せられた半強制的な募金集めの改善』『区立小中学校の給食費の無償化』『児童館など子どもが利用する施設の工事期間の改善(夏休みを避けるようスケジュールを組む)』等々があります。

ここでは話し切れないくらい、いろいろあります。また『区政のチェック』という意味では、現在の保坂区長による「世田谷ナンバー導入時の住民アンケートの捏造」「公用車の私的利用」、過去にあった「応募者が1名しかいなかった公募って?保坂区長が身内を縁故採用をしたと捉えられても仕方のない状況」などを追及しています。

もちろん保坂区政が全て悪いと言っている訳ではありません。私たちの会派が訴え続けていた「児童相談所の都から区への移管」が実現できたことは、とても良い成果です。あくまでも是々非々で、保坂区長に対峙しています。

仕事をするうえで、心掛けていることを教えてください。

常に“必要なものを見極める”ように心掛けています。限りある財源の中で、区民の望むすべての環境を整えることはできません。区政相談で、区民から「困っている」との声が上がった際、個人の問題なのか、他にも同じように困っている区民がいる問題なのかを見極めることが重要だと考えています。以前は電話やハガキでしたが、最近ではメールでご意見をいただくことが増えましたね。内容が深刻な場合、直接お会いしてお話を聞くことも少なくありません。

また、“活動を発信する”ことも初当選時からずっと心掛けていることです。私自身、議員になる前には「そもそも、区議会議員って何をしているんだろう?」と思っていましたから、区議会議員になってすぐに「①議員の活動を知ってもらおう」「②何かあったら相談してもらえるようにしよう」「③できるだけ情報発信をしていこう」と考え、ブログによる活動日誌をつけ始め、現在まで毎日欠かさず更新を続けています。

私の発信を通して“議員の必要性”や“選挙に行くことの重要性”を感じてもらえると嬉しいですね。引き続き、区民目線での政策提案、税金の無駄遣いのチェック、不正と闘う気持ちを忘れずに頑張ってまいります。

インタビュー後記

「不正や税金の無駄は絶対に許さない!」という強い想いが伝わってくる情熱の塊のような田中議員。熱量に加えて、議員歴24年以上という大きな経験が、視野の広さと、思考の深さを支えている。長年無所属として活動し、どこからの支援もない中で、区政に真正面から取り組む姿は、まさに『闘う議員』だ。

お問い合わせ

名前:世田谷区議会議員 田中優子
住所:世田谷区松原4-34-20-309
電話:03-3322-8131

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