ARTICLES

IT
PICKUP
東京
2024/08/15

情報価値を創出し人々を幸せにする|小澤唯都

株式会社vicus 代表取締役社長

株式会社vicus 代表取締役社長 小澤唯都 さん

1993年、山梨県生まれ。東京理科大学経営学部を卒業後、大手ITコンサルティング会社へ入社、業務システムの要件定義・設計・開発などに従事。その後、システム開発会社への転職を経て、2018年に株式会社vicusを創業。趣味はカラオケ。

必要に応じて集まる専門家のチーム

今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

ITの仕事につくことを決めたきっかけは、大学時代にプログラミングによりトランプゲームを自作したことですね。自分がイメージしたものが形になったときの“達成感”と、みんなに楽しんでもらい、一緒に“喜び合えた”ことが、私をエンジニアへ導きました。大学では経営を学んでいたこともあり、「経営×IT」の視点で就職活動を行い、インターンをしていた大手ITコンサルティング会社へ新卒で就職。お客さまの抱える経営上の課題を、お客さまのビジネスの本質を理解したうえで、テクノロジーの力により解決する仕事は、とてもやりがいがありましたね。一方、エンジニアという仕事は「専門職」で、会社というチーム戦では、それぞれの個性と特徴を最適に掛け合わせて、アウトプットを最大化するものだと考えていましたが、会社としては“誰でも代わりが務まる”ように、同じスキルを持つように求められました。数年ほど働く中で、個性を発揮しきれない状況が、すぐには変わらないことが分かったため転職を決意。システム開発会社で、別の組織の形を経験した後、株式会社vicusを起業しました。私が作りたかったのは、必要に応じて専門家が集まる、タテではなくヨコでつながるチーム。現在は、業務委託の仲間や、協力企業と連携しながら業務を行っています。

仕事の特徴は、どのような点にありますか?

業務は『Web制作』『システム開発』『IT研修』と3つの柱があります。『Web制作』は、初期費用0円で10ページまでのホームページの制作を、月額5,000円~引き受けています。価格には、サーバー費、ドメイン費、メンテナンス費、がすべて含まれているため、とてもおトクです。格安の秘密は、徹底して作業の流れを効率化していることと無料のテンプレートを使っているため(一部追加料金がかかります)。お客さまの継続率は100%と好評です。『システム開発』は、500~2,000万円程度のシステム開発を受注し、クライアントのニーズに合わせて専門家によるチームを組み、常時3~4件の案件に関わっています。『IT研修』は、プログラミング言語の教育や、システム開発の演習などを大手企業向けに提供しています。

欲しいものがパッとできあがる未来

どんなお客さまが多いですか?

『Web制作』は、個人事業主の方や、スタートアップ中小企業の会社の方からお問い合わせをいただいています。業種は、不動産、金融、美容、飲食など様々ですね。ご紹介いただく機会も多くありますが、交流会などで名刺交換をした際に「お願いしたいです!」と声をかけてもらうことも多いですよ。『システム開発』は、社内情報の検索システムや、教育系の情報のマッチングシステムなどを開発してきました。最近は、ウェディングフォトの自動ビックアップを行うシステムの開発に携わっていますね。ウェディングフォトは、多いと1日で1000枚以上の写真を撮影するそうですが、ピンボケやスタッフが映り込んでいる写真などを間引く、「ボツ抜き」と呼ばれる作業は、人力で行われていたこともあり、時間と手間がかかる作業となっていました。弊社では、AIを絡めて自動的にボツ写真をピックアップするシステムの開発に、設計段階から協力しています。大幅に時短が期待できる仕組みで複雑な技術要素もありますが「小澤さんがいてくれると、話がどんどん前に進んで助かる」というお言葉をお客さまからいただいており、大変喜ばれています。『IT研修』大手企業の新入社員研修が多く、数十名から100名規模まで幅広く対応しております。私自身が講師として登壇する場合もあり、4月~6月は比較的忙しくしていますね。

仕事をするうえで、心掛けていることを教えてください。

経営理念としても掲げている『情報価値を創出し、人々を幸せにする』ことは、常に心掛けています。また、価値創出のために、得意を最大限に発揮できる専門家たちを集めることにもこだわっています。エンジニアはシステムを作ることはできますが、依頼された企業の業務を全て知っているわけではありません。その道の専門家をメンバーに加えることで、精度の高いアウトプットができると考えています。チームの行動指針に掲げている『目的』『信頼』『自立』は、どれか一つでも欠けると、精度の高い仕事はできません。これからも、アイデアや欲しいものが、パッとできあがる未来を目指して、仲間と一緒に全力で取り組み、喜びを分かち合っていきたいですね。

インタビュー後記

社名の「vicus」はラテン語で「村」。専門家集団による小さな村からスタートした小澤さんの会社は、いずれ「町」から「市」の規模となり、いずれ名前にもある「都」へと、ステップアップしていく。

お問い合わせ

名前:株式会社vicus
住所:東京都品川区西五反田1-26-2-911

おすすめ記事

PICKUP

さがす

RESEARCH