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2024/08/23
CBDと共存する社会を目指して|髙森雄一
株式会社グリーンブラザーズ・ジャパン 代表取締役
1985年、愛知県生まれ。親の海外赴任に伴い14歳のときに米国へ移住。オハイオ州立大学を卒業後、シカゴにてPwCへ入社し、日系企業の監査業務に携わる。その後、個人で貿易の仕事を開始し、30歳の時に帰国。34歳の時にCBDと出逢い、2018年に株式会社グリーンブラザーズ・ジャパンの代表取締役に就任。趣味は温泉巡り。
CBDの可能性を探求する
今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。
日本に帰国してしばらく経ったある日、CBDに出逢いました。CBDは、麻に含まれるカンナビノイドの一つで、健康効果が確認されたため、2018年に米国で、2019年には欧州でも医薬品の承認を受けています。このように世界各国では、医療用大麻や娯楽用の大麻の仕様が解禁されたことにより、ビジネスチャンスが拡大し、“グリーンラッシュ”と呼ばれ、大変盛り上がっていました。中でも、アルツハイマーを患っていた方が、CBDを摂取することで、症状を和らげる映像に衝撃を受けましたね。てんかんや鬱の症状にも効果があることが分かり、いずれ日本にもブームが来ることを予感。そこで是非自分でもCBDを取り扱いと考え、海外の企業へ連絡を取りました。その中で、スイスに拠点を持つグリーンブラザーズとタッグを組むことで合意し、日本法人『株式会社グリーンブラザーズ・ジャパン』の代表取締役に就任しました。仕事の特徴は、どのような点にありますか?
“大麻”と聞くと、違法薬物のイメージを持たれる方も多いと思いますが、そもそも日本でも大麻がすべてアウトということではありません。大麻の茎と種子から抽出されるCBDは、大麻取締法における大麻には該当しないため、その使用が認められています。弊社の商品を利用された方からは、睡眠改善、鬱、痛みの緩和、神経保護の効果があったと言われています。(個人の感想です)効果は人それぞれですが、身体に起こる変化が分かるほど違うという方も少なくありません。
健康食品にも医薬品にもなり得る
どんなお客さまが多いですか?
「オイル」「リキッド」「パフ」などの商品はECサイトなどを通じて一般のお客様へ、原材料としての「粉末」は、企業へ販売しています。企業は、粉末からオイルやリキッド、化粧品などへ加工し、販売されています。ちなみに日本では、2024年6月から大麻取締法の基準値がより厳しくなりました。原材料を加工して使用する企業側も、さらに厳しく品質を管理する必要が出てきたため、スイスから原材料を持ち込み、名古屋のラボで加工している弊社の品質の高さには注目が集まっており、問い合わせも増えています。CBDは健康食品にも医薬品にもなり得ます。例えば、海外では医薬品としても多く扱われており、関節炎の痛みを和らげる効果があることも分かっています。病気を完治させることはできませんが、緩和することができるのです。
仕事をするうえで、心掛けていることを教えてください。
世界中ではすでに市民権を得ている「CBDについて、もっと親しんでもらいたい」という想いはありますね。どうしても大麻というイメージが先行しがちですが、是非まずは一度体感してもらうと良いと思います。また、業界を盛り上げたいという考えから『一般社団法人オール・カンナビノイド』を立ち上げました。カンナビノイドの認識度を向上させ、より広い層の人々にカンナビノイドの恩恵を届けるべく、情報を発信していきます。CBDが健康や福祉の分野での利用や医療の向上に寄与し、社会的な意義を持つ取り組みが一つでも増えると嬉しいですね。これからも、CBDの力を一人でも多くの人へ伝え、病気やストレスに苦しむ人の力になれるよう取り組んでいきます。
インタビュー後記
日本の常識が、海外で非常識と言われることは多い。特に、大麻に関する情報や考え方には、その傾向を感じざるを得ない。健康に関する不安やストレスを抱えている人であれば、CBDは十分検討の余地のある選択肢だ。
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