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2024/09/12
売り手が満足するM&Aを無料で支援|髙木健太郎
株式会社mikataカンパニー 代表取締役
1994年、岐阜県生まれ。大学卒業後、アステラス製薬にてMRとして従事。薬局や病院の経営統合を目の当たりにしたことで、M&Aの必要性や可能性を痛感。その後、M&A総合研究所へ転職し、主に譲渡企業側のアドバイザリー業務に携わる。より譲渡企業側のオーナーに寄り添ったM&A支援を行いたいと考え、2024年に「株式会社mikataカンパニー」を創業。趣味は、ボディビル。
譲渡企業側に特化したフェアな支援
今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。
新卒で入社した製薬会社の営業として、多くの薬局や病院と関わっていく中で、いくつもの経営統合(M&A)を見てきたことがきっかけです。四国や中部などのエリアを担当する中で、薬剤師や医師の高齢化に伴う後継者不足により、薬局や病院を手放したいという相談を、耳にしていました。何度も話を聞くうちに、M&Aの必要性や可能性を痛感して転職を決意。M&A仲介業界へ飛び込み、数百社のオーナーと対話するなど、中小企業のM&Aに没頭しましたね。社会的意義が非常に高くやりがいを感じる一方で、現在のM&A仲介というビジネスモデルが必ずしもすべてのオーナーに対してフェアな支援になっているわけではない現実に直面します。例えば「高額な成功報酬が懸念となり、M&Aを検討・実行できない」「リピーターとなる譲受企業側を優位にしてしまいがちな業界構造」など。後継者問題が深刻化する今、M&Aをもっと身近な選択肢として考えてもらえるよう、業界の抱える課題をクリアした新しいM&A支援を行いたいと考え『株式会社mikataカンパニー』を創業しました。
仕事の特徴は、どのような点にありますか?
譲渡企業からは1円もいただかない、検討から成約まで『手数料完全無料』のM&A支援事業を行っています。また、仲介ではなく、譲渡企業側のみをサポートする『譲渡特化型』の支援を行っていることも大きな特徴です。まず費用ですが0円と言うと、「後から請求されるのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。ご安心ください。本当に0円です(笑)ビジネスの種明かしをすると、譲渡企業からはお金をいただかない代わりに、譲受企業が依頼したM&A仲介会社が受け取る成功報酬の一部を弊社でいただいています。業界的には最低成功報酬が1,000万円~2,000万円と設定されていることが多いですが、その額が大きすぎて、M&Aが検討できないという企業を何社も見てきました。もちろん、企業同士のマッチングや、成約までのサポートに多くの工数がかかることは理解していますが、それでもまだまだ高額という印象ですね。M&Aの案件は、早ければ3ヶ月程度、一般的には1年程度かけてじっくり取り組むものです。最初の段階で、オーナーからできる限り多くの情報や要望を教えていただき、少しでも希望に近づくM&Aを目指しています。
オーナーと同じ方向をむく
どんなお客さまが多いですか?
「これからM&Aを検討したい」という企業と「すでにM&A仲介会社へお願いしているが御社にも支援してもらいたい」という企業が半々ですね。すでにM&A仲介会社へ依頼している企業からの問い合わせは少しずつ増えています。費用負担がないということで導入のハードルが低いことと、セカンドオピニオンとして現在の状況について意見を求められることもあります。新規のお問い合わせは、ご紹介と、私が開拓している関係性の中で発生するものが半々で、毎月10件以上はありますね。M&Aを検討する理由としては、6割が「後継者がいないため」、残りは様々な理由がありますが、最近では若い経営者から、事業をさらにスケールさせるため、より規模の大きい企業に買ってもらいたいというご相談が増えています。自社で負担していた間接費用や配送費用などのコストを、会社が合併することでカットしたいという考えによるものです。他にも、経営から離れて穏やかなセカンドライフを送りたいという方もいらっしゃいましたね。
仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。
譲渡企業のオーナーと『同じ方向をむく』ことは、常に心掛けています。オーナーが自分の会社を売るという経験は、ほとんどの場合、生涯で1度きりです。絶対に悔いを残してはいけません。そのため、ときには「しつこい!」と言われるくらい質問します。話してもらえばもらうほど、オーナーの考えの解像度が上がり、譲渡先として適切な企業の輪郭が見えてきますね。M&Aは事前準備が全てと言っても過言ではありません。会社の情報をできる限り引き出すのはもちろん、オーナーが気持ちを固めるという精神的な部分まで、しっかりサポートしています。これからも後継者不足は続いていくことが予想されます。M&Aが今よりもカジュアルになり、より効果的で精度の高い売買が行われるよう、頑張ります!何かあれば、お気軽にご相談ください。ご相談も、その後のやり取りも、すべて0円です。
インタビュー後記
売る側は「少しでも高く」、買う側は「少しでも安く」と考えるのがビジネスの鉄則。そんな中、M&Aにおいては、売買成立により関係性が切れる売る側よりも、関係性が続く買う側に気持ちが寄りがちだ。しかし、それでは売る側の満足度を高めることはできない。譲渡企業側のみに寄り添う髙木さんの仕事は、まさに売る側のオーナーのミカタだ!
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