ARTICLES

マスコミ・メディア
東京
2024/10/11

分かりにくいことを分かりやすく|森大輔

ninjatokio.ninnin株式会社 代表取締役

ninjatokio.ninnin株式会社 代表取締役 森大輔 さん

1974年、東京都大田区生まれ。高校卒業後、ドイツへ留学。帰国後は20年以上TV番組制作に関わり、現在も情報報道番組のディレクターを務める。2023年にninjatokio.ninnin株式会社を設立。

報道の持つ力に魅せられて

今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

中学高校時代に、久米宏さんがメインキャスターを務める『ニュースステーション』を見たことがきっかけです。ちょうど「天安門事件」や「ベルリンの壁の崩壊」が報道されていたタイミングで、TVのニュースが持つ“世の中を動かす力”を感じましたね。これをきっかけに、報道に携わりたいと考えるようになりました。高校卒業後に、世界を肌で感じたいと考え、親や教師の反対を押し切りドイツへ留学。帰国後は番組制作会社へ入社し、その後20年ほど夢だった報道情報番組に関わり、現在もディレクターとして活動しています。起業したのは「専門家の広報をやってくれないか?」と相談されたことがきっかけ。報道番組を制作する際に使用している、分かりにくいことを分かりやすく伝えるノウハウを活用して、企業や専門家の方のサポートを始めました。はじめは個人事業主として活動していましたが、相手が大きな法人になればなるほど、こちらが法人格であることの方が好ましいことも多く、2023年にninjatokio.ninnin株式会社を設立しました。

仕事の特徴は、どのような点にありますか?

企業や商品、サービスのPR動画の企画・撮影・編集を行っています。報道番組の制作に携わってきたノウハウを活かし、業界内や社内だけで通じている用語などを、一般の人が興味を持てる内容に”翻訳”できることが強みです。広報慣れしていない企業や団体では、商品やサービスへの想いをうまく表現しきれていないケースが多いですね。TVのインタビューのように質問をしながら、隠れた想いを引き出すことは得意です。ニュースのテロップで、限られた文字数の中、最も効果的な一言を選ぶように、企業の理念や商品・サービスの特長を表現できる一言も見極めています。

世の中を変える力になる

どんなお客さまが多いですか?

最初の依頼が大学教授だったこともあり、学者など有識者を中心に、専門用語が会話の中で多数飛び交う方が多かったのです。その後は、企業からのご依頼もあり、最近では、地方の企業からもご連絡をいただくようになりましたね。また、海外にいた経験があることから、今後は外国から日本に進出しようとする企業や、日本から外国に進出しようとしている企業のお手伝いもできればと考えています。

仕事をするうえで心掛けていることを教えてください。

爪の垢の微々たる程度でも「世の中を変える力になりたい」という想いは常にあります。以前ニュース番組で、大量に廃棄される携帯電話を回収するリサイクルボックスを “都市鉱山” の一つとして報道しました。地上波では日本初の報道だったこともあり、大きな反響がありましたね。その後、街中にどんどんリサイクルボックスが増えていく様子を目の当たりにし、初めて「世の中を変える力の一部になれた!」と、実感することができました。これから、何度でも味わいたい感覚ですね。仕事は“楽せず楽しく”行っています。楽をしてしまうと身につくことが少なく、楽しくなければ続かないという考えから、このスタンスが定まりました。また、ドイツに留学して、視野が世界に広がっただけではなく、改めて日本の凄さを感じました。中でも海外でのTOKYOの評価は高く、出身を聞かれた際に「JAPAN」ではなく「TOKYO」と言っていたほどです。最近は、あまり景気の良い話は聞きませんが、当時の勢いを知っているだけに、日本や世界都市TOKYO復権のために、爪の垢ほどでも力になれたらうれしいです。

インタビュー後記

膨大な情報が飛び交う現代では、要点をまとめた表現が求められる。数々の報道番組で、ニュースの取材、テロップ作成や、編集に携わってきた森さんに任せるのが一番だ。

お問い合わせ

名前:ninjatokio.ninnin株式会社
住所:東京都新宿区西新宿3-3-13西新宿水間ビル2F

おすすめ記事

PICKUP

さがす

RESEARCH